厚生常任委員会 行政視察〜東京都荒川区「子ども・若者総合計画」に学ぶ〜
はじめに
10月29日(木)、高知市議会・厚生常任委員会の行政視察で、東京都を訪れました。
1日目は荒川区役所を視察し、「荒川区子ども・若者総合計画」について学びました。


7つの計画を一体化した「切れ目のない支援」
荒川区では、子どもや若者に関わる7つの計画を一つにまとめ、総合計画として策定しています。
子どもの権利を守ることを土台に、妊娠・出産期から子育て期、さらに若者の自立まで、年齢や分野で途切れることのない支援をめざしているのが特徴です。
計画の基本理念は、次のとおりです。
すべての子ども・若者が将来にわたって夢や希望にあふれる社会を目指し、自分らしくいきいきと暮らせるまち あらかわ
ここからは、特に印象に残った取り組みを紹介します。
子ども・若者の声を
計画に反映
計画づくりにあたり、小学生、中高生、18〜39歳の若者を対象にアンケートを実施しています。さらに、小中学生から計画案への意見を直接聴き、施策に反映させています。
子どもたちは、単に支援を受ける存在ではありません。自分たちに関わることについて意見を表明する権利を持つ、一人の主体です。その考え方が、計画づくりの過程にしっかりと表れていると感じました。
支援を「待つ」のではなく
こちらから「つながる」
不登校やひきこもりなど、支援が必要であっても、自分から相談の窓口に行くことが難しい子どもたちがいます。
荒川区では、子どもの居場所づくりに取り組む団体のスタッフや学生ボランティアなどが家庭を訪問し、遊びや学習、相談を通して少しずつ信頼関係を築いていく「アウトリーチ(訪問型支援)」に取り組んでいます。
行政の窓口だけに頼るのではなく、地域の居場所を支援の入口にしている点は、高知市にとっても大いに参考になると感じました。
若者が相談しやすい仕組み
「わっか」
若者相談「わっか」では、電話やメールに加えて、LINEを入口としたチャット相談も行っています。
悩みを抱えていても、誰かに相談することは決して簡単ではありません。電話は緊張する、窓口に行くのはハードルが高い——そんな若者にとって、普段使っているツールで気軽に相談できることは大きな意味があります。若者が使いやすい方法を用意しておくことの大切さを感じました。
ひとり親家庭の
住まいを支える
ひとり親家庭の転居費用について、所得制限なしで最大40万円(子どもが3人以上の場合は45万円)を補助する制度もあります。
住まいは暮らしの土台です。子どもと保護者が安心して暮らせる住環境を支える、心強い取り組みだと思います。
そのほかの
取り組み
このほかにも、子ども食堂や居場所づくり、不登校支援、ヤングケアラー(家族の介護や世話を日常的に担っている子ども)への支援、子ども議会など、数多くの実践について学びました。
「助けて」と言える社会へ
私自身、37年間の教員生活の中で、さまざまな事情を抱える子どもたちと出会ってきました。
子どもが困っているときに、「助けて」と言えること。
そして、言えない子どもにも、支援の手が届くこと。
その大切さを、今回の視察で改めて感じました。
高知市でも、誰一人取り残さない支援を
高知市でも、子ども・若者の声をしっかりと聴き、誰一人取り残さない支援の仕組みを充実させていきたいと思います。
今回の学びを、今後の議会活動に生かしていきます。
次の記事では、視察2日目の内容を紹介します。


