厚生常任委員会 行政視察〜東京都豊島区「高齢者のための誰でも食堂」に学ぶ〜

はじめに

10月30日(金)、行政視察の2日目は東京都豊島区役所を視察し、「高齢者のための誰でも食堂」について学びました。

(1日目の荒川区「子ども・若者総合計画」の視察報告はこちら)

誰かと一緒に食べる。
それだけで、心も元気になる。

一人暮らしの高齢者が増える中、一人で食事をとる「孤食」が社会的な課題となっています。

豊島区では、65歳以上の高齢者のうち約36%が一人暮らしで、全国平均を大きく上回っています。

こうした状況を背景に、2023年11月から「高齢者のための誰でも食堂推進事業」がスタートしました。

地域の団体やNPO法人などが、会食を通じて高齢者同士が交流できる居場所をつくり、区がその活動を支援する事業です。

目的は、高齢者の孤食や低栄養を防ぐこと。でも、食堂が果たしている役割は、それだけではありません。

食事を通じた交流と
居場所づくり

食堂は、月1回以上、10人以上の高齢者が参加できる規模で開催されています。

みんなで食卓を囲み、おしゃべりを楽しむ。

「今日は誰と会えるかな?」
「また来月も来よう!」

そんな小さな楽しみが、外出するきっかけになり、生きがいにもつながっていきます。

地域の見守りの場
として

食堂のスタッフは、参加者の生活の様子にも目を配り、必要に応じて高齢者総合相談センター(地域包括支援センター)などの関係機関につないでいます。

毎月顔を合わせるからこそ、「最近元気がないな」「困っていることがありそう」といった変化にも気づくことができます。食堂は、困りごとを早い段階で見つける、地域の見守りの場にもなっているのです。

活動を支える
補助金制度

区は、食堂の立ち上げ準備に年間5万円、運営経費には参加人数に応じて1回あたり最大2万2,000円を補助しています。

さらに、健康づくりや交流を深めるイベントへの補助もあります。

地域の善意やボランティアの力だけに頼るのではなく、行政が財政的にしっかり支えている点も、大いに参考になりました。

「食べること」から「つながること」へ

高齢になると、買い物や調理が負担になったり、外出や人との交流が少なくなったりすることがあります。

一人で食べるご飯と、誰かとおしゃべりしながら食べるご飯。
同じ料理でも、おいしさや楽しさはきっと違うのではないでしょうか。

今年9月に65歳になった私にとっても、高齢者福祉はますます身近なテーマです。

「食べること」を入口に、「人とつながること」「安心して暮らせること」を支える。
そんな地域づくりの大切さを、改めて感じた視察でした。

高知市でも、孤立しない地域づくりを

高知市でも、高齢者が住み慣れた地域で孤立することなく、安心して暮らし続けられるよう、今回の学びを今後の議会活動に生かしていきます。