姉妹都市・北見市を訪ねて〜高知と北見を結ぶ歴史と40年の交流〜

はじめに

10月7日(水)〜9日(金)、北海道北見市を訪問しました。北見市は今回が初めての訪問です。
到着時には、北見市観光協会の方々が「歓迎 高知市の皆様 ようこそ北見市へ」の横断幕で迎えてくださいました。

高知市と北見市は、1986年(昭和61年)4月28日に姉妹都市提携を結び、今年で40周年を迎えました。8日には、姉妹都市提携40周年記念式典・祝賀会に出席しました。


高知から北見へ:北光社移民団の入植

両市のつながりは、明治時代にさかのぼります。

1897年(明治30年)4月、坂本龍馬の甥・坂本直寛らが中心となった「北光社」の移民団が、高知の浦戸港を出帆し、北海道の野付牛(現在の北見市)に入植しました。

説明板によると、移民団は32戸、約650人。船旅は約1か月に及び、船中ではハシカが流行して死者も出たと記されています。

到着後、移民団は常呂川と訓子府川にはさまれた土地を農場として開拓しました。しかし翌年には大水害に見舞われ、多大な苦労を重ねたそうです。それでも澤本楠弥や前田らの指導のもとで開拓は進み、現在は上流域が見事な穀倉地帯となっています。

坂本直寛は、キリスト教の信仰を持ち、自由民権運動にも関わった人物です。北光社では社長を務め、副社長は澤本楠弥でした。

今回は、北光社入植農場跡の碑や入植者名碑、北光開拓記念碑を訪れ、厳しい自然環境のもとで暮らしを築いてきた土佐の人々の歴史に触れました。

坂本直寛の顕彰碑も訪れました。

【写真:北光社移民団入植者名碑】

北光社移民団入植者名碑

【写真:北光開拓記念碑】

北光開拓記念碑

【写真:坂本直寛顕彰碑】

坂本直寛顕彰碑

「北見に土佐の魂を」

記念碑に刻まれた「北見に土佐の魂を」という言葉が、特に印象に残りました。澤本楠弥の開拓を記念する碑で、この言葉は高知県知事の橋本大二郎氏の書によるものです。

同時に、北海道には開拓が始まるはるか以前からアイヌの人々の暮らしや文化があったことも、忘れてはならないと思います。

【写真:澤本楠弥開拓記念碑】

北光社移民団入植者名碑

40年の交流と、これから

遠く離れた高知と北見が、こうした歴史を縁に40年にわたり交流を続けてきたことに、改めて深いつながりを感じました。

今回の訪問では、北見市の行政運営や産業、観光、文化についても学びました。

両市の友好関係をさらに深めるとともに、北見市での学びを今後の高知市政にも生かしていきたいと思います。

次の記事では、北見市の産業と観光の取り組みを紹介します。

【写真:北見市役所】

北見市役所