【まちづくり調査特別委員会 視察報告】岡山市と松山市の先進事例に学ぶ!
皆様、こんにちは。高山市議会議員の藤木真由美です。
この度、「まちづくり調査特別委員会」の委員として、岡山市と愛媛県松山市を視察してまいりました。両市とも、特色あるまちづくりや地域活性化の取り組みで注目されており、高知市の未来を考える上で多くのヒントを得ることができました。今回のブログでは、その学びを皆様にご報告させていただきます。
岡山市:商店街の魅力再発見と戦略的な都市開発
最初の視察先は、岡山県岡山市です。
奉還町商店街の賑わい再生
まず訪れたのは、奉還町商店街です。ここでは、昭和レトロな雰囲気を大切にしながらも、若い世代やアーティストが積極的に参入し、空き店舗をリノベーションすることで、新しい魅力と賑わいが生まれていました。昔ながらの良さと新しい感性が見事に融合している様子は、高知市の商店街活性化を考える上でも大変参考になりました。

中心市街地活性化の「2つの核」
続いて岡山市役所を訪問し、中心市街地の活性化に向けた支援策について、担当課の方から詳しいお話を伺いました。岡山市では、「旧城下町エリア」と「JR駅周辺エリア」という“2つの核”を明確に定め、それぞれの特性を活かしたまちづくりを進めているとのこと。戦略的な都市計画の重要性を改めて認識しました。
岡山市での視察を通じて、高知でもすぐに活かせるようなアイデアをたくさんいただくことができました。


松山市:「歩いて暮らせるまち」を目指す地域公共交通
次に訪れたのは、愛媛県松山市です。こちらでは、「歩いて暮らせるまち」を目指した地域公共交通の先進的な取り組みについて学びました。
コンパクトシティと移動支援の両立
松山市は、中心市街地の賑わい創出と、高齢者や子育て世代を含むすべての市民の移動支援を両立させるため、公共交通を核としたコンパクトシティの形成を力強く推進しています。
多様な「まちの足」と暮らしを支えるインフラ
視察では、市内を網の目のように走る伊予鉄道の路面電車やバスなど、多様な移動手段を効果的に組み合わせた「まちの足」のあり方を実際に体験し、学ぶことができました。松山市では、公共交通を単なる「移動手段」として捉えるのではなく、「暮らしの質」そのものを支える重要なインフラとして位置づけている点が印象的でした。この考え方は、今後の高知市の公共交通政策を議論する上で、非常に多くの示唆を与えてくれるものだと感じています。




視察を終えて
今回の岡山市と松山市の視察は、それぞれの都市が持つ課題に対し、創意工夫を凝らした具体的な策を講じていることを目の当たりにする貴重な機会となりました。商店街の活性化、戦略的な都市開発、そして市民の暮らしに寄り添う公共交通政策など、高知市のまちづくりに活かせる多くの学びがありました。
これらの貴重な経験を胸に、今後の政策議論に積極的に反映させていきたいと思います。引き続き、皆様のご意見を伺いながら、より良い高知市を目指して活動してまいります。